passing

小説や作詞について書きますし、余計なこともたくさん、そして自分の決心について日々思うことなんかも書くかもしれません

「Air」.127

……社長に電話しよう。連絡先を開いて一昨日登録した社長の電話番号をわたしはタッチした。

プルプルプル♪プルプルプル♪プルプル…ガシャッ

「はい、もしもし」

「社長、私です。横山です。」

「ああ、横山さん。どうしたのかしら?」

「……社長の言っていた言葉を信じました。」

「あら、そう。それはよかったわ。あなたには素晴らしい未来がきっと待っているわよ。それじゃあ、わたしは仕事があるので、じゃあね」

プチッ

わたしが「失礼します」と言葉にする前に電話は切れてしまった。

 

家に帰ってきて夜も遅くなった時間、わたしはお母さんの部屋にいた。お母さんに今日のことを話したんだ。お母さんは「それでいいのよ。何も間違ってない。希には素晴らしい未来が待っているわ」って話してくれた。わたしもそう思う。これからこの広い社会でわたしは活躍して、いずれは世界へと羽ばたいていくのだから。それにね、お母さんと最後には約束もしたの。とはもう関わりを持たないって。

 

 

 

希はそうベッドの上で強がっていた。「自分は間違っていない。間違っているのは空斗くんだ。」、「空斗くんは社会の事も世の中の事も何も知らない人間なんだ。」、「わたしの方が「大人」なんだ。」って。そう自分に何度も言い聞かせていた。

 

実際、空斗くんは「社会」のことも「大人」もよく理解していた。でも、彼自身は「社会人」にも「大人」にもなるつもりなんて更々なかったの。

謝罪とわがまま

こんばんは。

……しまった。。。
今日はAir更新させるの忘れていました。
ごめんなさい!!本当にごめんなさい!

ちなみになんですが、僕は今載せている第3章が好きだけど好きじゃないという、非常に複雑な心境で描いていました笑
書いていた時は正直胸が苦しかったですね。その理由については述べませんが。

結局なんですけど、Airで描いていることと普段僕が言っていることってあんまり大差ないんですよね。
当たり前ですよね。両方僕が書いているんですからね。



ということで次の「わがまま」の方のお話に入ります。
昔このブログで書いたこともあるので再度書くとくどいかもしれないですけど、また書きます。

僕は以前、忘れられない人と羽田空港に一緒に行ったことがあります。
なぜ行ったのか?って?
これがですね、なかなかな理由なんですよ笑

僕の忘れられない人は、その日いろいろと上手くいかないことがあって僕と会う前、ご機嫌斜めでした。
僕は内心では、「絶対に八つ当たりしてるな〜」なんて考えたりしてました。別にそれが嫌だったとかムカついたとかそういう風には感じませんでしたが。

それで実際会ってみると、イライラしているというよりも、悲しんでいるように僕には見えました。
なので、同じ一日であったこととは思えないくらい、どうにかして笑顔にしてあげたいと思い、半ば無理矢理羽田空港に連れていきました。

忘れられない人と待ち合わせした場所からだと、京急線に乗った方が近かったし安かったんですよ。
でも、僕はとにかく笑ってほしくて、喜んでもらいたくて、少し遠回りして浜松町駅に行き、そこで僕はモノレールの二人分の往復チケットを購入しました。

そして羽田空港に行きご飯を食べてきましたが、ここのお店はちょっと違うんですよね。
どう違うのかは内緒です!
そしてその後はデッキに行って一緒に夜の飛行機を見ました。

忘れられない人はその日、夕飯は家族と食べる予定でしたが、僕が無理をさせてしまったためにそれは実現せずに、代わりに僕がその時間を頂いてしまいました。ご家族の方には申し訳ないことをしてしまいました。

そしてですね、そのデッキにいる時と、一緒にご飯を食べている最中、彼女は今まで生きてきた中で一番幸せ、と何度か僕に言ってくれました。
僕はもう、とにかく、本当に、地球が滅びるくらいに、嬉しかったです。僕はこの時、もう死んでもいいや、くらいに思っていました。

本当にこのことは僕のわがままなのですが、彼女があの日あの時、羽田空港で僕に言ってくれた言葉。
たとえこの先、彼女が誰と結婚をしようとも、彼女の意識が届ききらないような心の奥底からの本心で、一番幸せだと感じる瞬間が、もしも羽田空港の時であるならば、僕はもうそれだけで死んでいいです。
本当に身勝手なわがままですが、もしそうであったとするならば、僕は彼女に出会えた意味があるのではないかと、勝手に思い込んでいます笑
今は僕のことが大嫌いだとしても、あの時のあの気持ちが……すいません、上手く言葉に出来ないです。

でもまあ、もしずっと仲良く出来ている関係が続いていたのであれば、羽田空港が一番幸せだった、なんて僕は彼女にぜーーーったいに言わせません!
なぜか?って? それは僕がとーーーっても優しいからです!ドーン笑笑笑

僕は好きな人の話はよく聞く方だと思います。
それが幸か不幸か、今でもよく覚えていることがあります。
ミラコスタにスイス、それにラプンツェルのドレス。
余計なことで迷惑なことかもしれませんが、僕ははっきりと覚えています。
ですから、羽田空港が一番なんてことは、僕自身がもし隣にいられたなら、彼女には言わせません。

でもまあ、こんなこと言ったって、どうしようも出来ないんだからしょうがないし、ただただ自分が惨めなだけなんだけどな。
でも、もし僕の目の前にドラえもんが現れたとしても、「もしもボックス」も、「タイムマシーン」も使いませんよ。
作品名は言いませんが、僕が書いた小説の作品の一説にもあります。
「運命に抗え」
……そういうことです。
どうしようもないこと、しょうがないことって、自分で思ってるよりはどうにかできるし、自分で思ってるよりはしょうがなくないことだと僕は思います。
マイケルジョーダンも言いました。
「運命よ、そこをどけ」


なので、最後に一言。

運命に抗い続けろ!



自分が生きてる時間と死んだ後の時間

こんばんは。 

僕は選手時代にアナフィラキシーショックアレルギーなどで救急車で緊急搬送され、死にかけたことが何度かあります。 
その度にお医者さんにこっぴどく言われました、「やり過ぎはよくない」と。 でも、僕は自分のベストを常に出してきたつもりです(大切な時だけは)。 

僕は自分の人生を通して、友人や知り合いの命を何人か失いました。 
僕は大都会東京のド真ん中の一見華やかな業界にもいた時期もありますが、その時期は特に酷い形で知り合いを失ってしまいました。  
人が自分より先に死んでいくことは、やっぱり辛いです。 分かっていても、涙は止まらないです。


 前置きはこのくらいにしておいてですね。 
僕は高校生の頃に、「自分のやりたいこと」とか、「自分のキャリア」という考え方は一度捨てたつもりです。 
僕は自分が死んだ時に悔しさだけが残らないように生きていきたいと考えました。 恥は一瞬ですが、恥を恐れた結果残った悔しさは死ぬまで一生残り続けます。 ですから僕は、例えバカみたいなことでも、他の誰かが理解してくれないことでも、死ぬまで後悔するくらいならやってしまおうと考えました。
 あわよくば、自分が死んだ後も何かしらの形で自分の生きた証を残せていけたらと考えました。 それは別に物じゃなくても、人の記憶でもいいとは思っています。 
ですが一番の生きた証は「お墓」だと思っています。
それは自分自身が生きていた証であると同時に、自分が人を愛した証であるとも思うからです。 
自分の心から好きになれる人に出会い、その人を自分に出来る限りたくさん笑顔にしてあげたい。試練や壁が待っていたとしても共に乗り越え、その先も一緒にいたい。そして寿命を迎え、お墓に入っていく。 

僕は近頃思うんです。「人生楽しんだもん勝ち」とか、「人生は一度きり」なんてよく言われていますが、人間は生きている時間よりも死んでからの時間のが長いのではないかと。 
だとしたら人生において、人を好きになるということに関しては多少の過ちを犯してもいいのではないかと、結局最後には、自分の心から愛せる人の隣にいられるなら。 
なんだか気持ち悪い表現かもしれませんが、僕は大好きな人と一緒のお墓に入ることってすごく大切なことじゃないのかな、って思うんです。 
たくさん涙を流して、たくさん嫌な思いして、たくさん傷ついて、それでも人生は有限ですよね。どれだけいろんな辛い思いをしても、一番最後、死んだ後でもずっと隣で一緒にいられるなら、それは本当にとても素敵なことじゃないかと思います。
 子供が生まれたら、たまにはお線香を持って会いに来てくれますよね。そういうのもいいんじゃないのかな、って思います。 
結婚自体は、そこまで大切なことじゃなくて、例え離婚をしてしまっても、最後に一緒のお墓に入ってくれる人を自分が心から愛せているのであれば、それは本当に人生を駆け抜けてきた意味があるのじゃないかな、と思います。 

明日は時間を見つけて、僕は遺書でも書いてみようかなって思います。
 明日、明後日に何が起こるのかわからない時代ですしね。 
僕は今の僕の気持ちに素直になって遺書を書いてみたいと思います。 
誰のためでもなく、誰の顔色を見ることもなく、自分の気持ちに素直になって。 

おやすみなさい

「Air」.126

319()

空斗くんとは駅で待ち合わせをすることにした。約束していた時間よりもわたしは大幅に遅れてしまったの。それでも空斗くんは何も文句を言わなかった。でもね、空斗くんとのいつものカフェまで歩いている時間も彼はなにも言葉を口にしなかった。

「それで話したいことってなに?」

空斗くんは運ばれてきた紅茶を一口運ぶとそう言った。

「わたし最近いろいろ自分の将来の事考えるようになったんだ。そしたらね、思ったの。わたしはまだ22歳で世の中の事も社会の事もまだなにも知らない。 社会は広いんだよ。それをまずは空斗くんに知ってもらいたくて……」

「前置きはいいからさっさと話せよ」

その言葉を口にした空斗くんはわたしが知っている空斗くんじゃなかった。

「……もう会わない方がいいかなって思っている。でも、それはね、」

「もういいよ」

彼はわたしの言葉を遮った。

「ちゃんとわたしの話を聞いて!」

わたしは今までこんなに強く空斗くんになにか言葉を言ったことはなかった。

「聞く必要ないよ。「若気の至り」とか、「社会人はね」とか、「大人」、「広い視野を持て」、要は「世界は広い」っておれに言いたいんだろ?」

「……確かに似てるようだけれども……」

その先の言葉に詰まった。

「でも、なんで空斗くんはわたしがそういうことを話すって考えたの?」

「簡単だよ。のぞみさんは親の、大人の操り人形だからだよ」

「そんなことない!わたしは操り人形なんかじゃない!」

「いいや、操り人形だよ。それにのぞみさんが言っている「世界」は、Google Earthと何も変わりがないと思う。子供じゃないんだから、自分のことくらい自分で決められるようになってからおれに大切なことを話してくれないかな?」

「違う!これはわたしの気持ちなの! 空斗くんのことをもう好きじゃないっていう気持ちは正真正銘わたし自身の気持ちだから!」

「そうなんだね。 2日前もこのお店に来たよね。お店を出てからのぞみさんはおれになんて言った?」

「……「好き」って言ったと思う。」

一昨日の駅に向かって歩いていた時間、わたしはその言葉を空斗くんに伝えたことを今もはっきりと覚えていた。

「のぞみさんの「好き」って気持ちは、おれと会っていない2日程の時間でなくなってしまうような「軽い」ものだったの? それとものぞみさんは、大人に、自分じゃない誰かに何か言われて気持ちがころっと変わってしまうような人間なの? さあ、どっち?」

 ……。何も返す言葉が見つからなかった。

「のぞみさんは立派な家庭育ちだし、大きな事務所にだって所属している女優さんだから抗えない未来がやってくるかもしれないとは思っていた。だから今こうして別れてしまう事もしょうがないと思う。 でも、のぞみさん自身の僕を「好き」と言ってくれた気持ちだけは信じていたよ。とても残念だ……」

そう言うと空斗くんは荷物をまとめて席を立とうとしていた。その姿にわたしは「行かないで」、「置いてかないで」と言葉にする事が出来なかった…そうしている間に彼はわたしの前から姿を消していた。

思わず涙が零れていた。それはとても悲しい涙だったの。わたしは慌てて席を立ってお店を出た。

お店を出るとわたしはまず空斗くんの連絡先を消した。トークも。電話番号も、二人で撮った写真も全てを。

特になし!

こんばんは。


今日は空いた時間にたまに見る東京経済のニュースを読んでいました。

するとですね、今年も住みやすい街ランキングが発表されていました。

僕は順位を確認して納得しました。

別にすべての街に対して納得したわけではないです。一つの街に対して納得をしたんです。

ここではそれがどこの街なのかは触れないでおきます。

ですがその街には僕の思い出の場所がたくさんあります。




話を変えます。

昨日なんですが、街中を少し歩いていると偶然父親の友人の方に会いました。

本当に偶然でびっくりしましたね。

まずは仕事の話を少しだけしました。

ですがここではあまり仕事のことに関しては触れないようにしておこうと思います。僕自身にとっては、それはどうでもいいことでくだらないことなので。

そして次にですね、本当に大きくなったと言われました。

それはそうですよね。

その方と最後にあったのは高校3年生の時です。

僕は大学に入ってトレーナーさんなどの指導の元に10キロ以上ウェイトアップしたので。……言い換えるとただのデブですね笑笑

そして次にですね、「彼女はどんな子なの?」と言われました。

僕は「彼女なんて僕にいるわけないじゃないですか」と笑って返しました。

すると「いや、女性ばかりの職場だしそういう年頃だろ?それにすっかりかっこよくなっちゃって」と言ってもらえました。

……よし!! お世辞でも正直嬉しかったです笑

それはまあいいとして、僕が感じたのは、僕の年齢くらいだと、彼女とかいていい年頃だし、彼女がいてもいいような環境に僕はいるんだな、と感じました。


確かに僕の周りは結婚ラッシュも相次ぐ中、結構みんな「彼女」という存在はいるような気がしますね。


……ふふっ、はははははっ!

自分でも笑ってしまいますよ。

そういう一面では恵まれた環境にいながらも、この有様です。

自分でも驚くぐらいの惨めさです。


ですが、まあ僕はよいのです。

惨めなのがお似合いといえばそれまでですが、別に肩書きが欲しいわけではないのでね。

名前だけに縛られるのは嫌ですよね。



話をまた変えます。

今日僕はAirを少し読み返していました。

自分でも書いた内容忘れていたので、結局入り込んで読めました。

ここの一説はどんな気持ちで書いたんだっけかな、とか少し思い出しながら読んだりもしていました。


Airは僕の思い出の一部を材料にしたり、フィクションで考えたり、いろいろ組み合わせたり、とにかく好き放題のやりたい放題にして書いた作品です。

やりたい放題やりすぎて、やりたい放題な文章にところどころなっている気がしますが笑

「わたしの愛した人はいつも空を眺めていました」も同じ希と空斗の物語を題材にしていますが、改めて読み直すと自分でも結構文体違うな、って感じます。

「僕の愛した人は世界で一番綺麗な人でした」と比べるとさらにです。

……とは言ってもどちらも完成していませんが笑

でもまあ、そのやりたい放題な具合が案外良いバランスを保てたり、大切な何かを伝えやすい……のかも、もしかしたら、くらいには今日少し思いました。

そんな感じです。



おやすみなさい

「Air」.127

わたしは由紀とあのカフェにいるのが息苦しくなって、あれからすぐにお店を出た。それからは目黒川沿いを一人でお散歩していた。時間をかけていろんなことを考えた。……でも上手く言葉をまとめる事は出来なかったの。だからわたしは何度も空斗くんに会った時に話す予定の言葉を川に向かって口にしていた。でもね、穏やかに流れる川の水たちはわたしになにも返事をしてくれなかった。そんなわたしの姿は劇をする小学生が自分のセリフを忘れないために何度も声に出しているような、そんな姿に一番近かったのかもしれない。上を見上げると終わりに近づいている桜があった。でも、すごく綺麗だったんだ。

昨日から空斗くんへのお返事をする回数は明らかに減っていた。時間は夜の8時を過ぎた頃だったかな。わたしは「大切なことを話したいんだけれども、明日会えないかな?」って今朝以来のお返事を空斗くんにしたの。そしたらすぐに「いいよ」とだけ返ってきた。わたしはその言葉になにもお返事を返さなかった。

「Air」.126

318()

事務所のミーティングが終わるとわたしは真っ先に由紀に声をかけた。「由紀に相談したいことがあるんだけどこの後いいかな?」って。由紀は「いいよ」って言ってくれたから、わたしたちはいつもおしゃべりする時に利用する事務所から離れた住宅街に位置するカフェに入った。

「それで本題はどういったご用件なの?」

運ばれてきたカフェオレを一口飲むと由紀はそう口にした。

「実はね…、結論から言うとね、空斗くんと別れようと思ってるの。」

「そうなんだ」

由紀は落ち着いた声でそう言うと、もう一度カフェオレを口に運んだ。

「わたしいろいろ考えたんだけどね、やっぱりわたしまだ22歳だし、世の中の事や社会の事をまだ何も知らないと思うの。この前初めてドラマに出させてもらえたけど、わたしにはこれからの事だってあるしね。」

「ふーん…希がそう思うなら別にいいんじゃない。 ただ私には、希が世の中のこと知らないって事と成田くんと別れる事となんの関係があるのかわからなけれどね」

由紀のその言葉にわたしは何も答えられなかった……

「希は大切な友達だから、希自身の気持ちを私は尊重するよ」

「……ありがとね。」

それはわたしがやっとの思いで振り絞った声だった。 目の前にいるのは由紀だけど、わたしは由紀じゃない誰かと心の中で激しい罵り合いをしているような、そんな気分だった。

「それで彼にはなんて別れ文句を言おうとしてるの?」

「今由紀に言った事を空斗くんに言おうと思っている。」

「そうなのね」

由紀は感情のない声でそうつぶやいた。