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passing

小説や作詞について書きますし、余計なこともたくさん、そして自分の決心について日々思うことなんかも書くかもしれません

「Air」.102

「成田君優しいね」
「うん!空斗くんはすごく優しいんだ!それに普段は真面目なのに、実はかわいいところもあったりするんだよ!」
「例えば?」
「ご飯食べている時は、食べることに夢中でなにもしゃべらないんだよ。それに、たまに抜けていたりするところも…でも、寝顔が一番かわいかったな。」
「……いつ寝顔見たの?」
「車の中だよ。ショッピングモールに行った時は、空斗くんの学校の教官に乗せていってもらったんだ。その時に隣で空斗くん寝てたんだけど、すごく素直な表情で寝ていてかわいかったんだ。」
「希、ぞっこんだね。成田君に」
「えっ、そんなこと…そうかもしれない。」
「いいんじゃないかな、ドラマの方も上手くいってるみたいだし、全てが互いに良い効果を与えていると思うよ」
「うん、ありがとう。」
いくら由紀でも自分の好きな気持ちを表現することは、やっぱり恥ずかしいや。
「そういえば今日のデートは何時からなの?」
「今日はおやつの時間に待ち合わせをして、それからお出かけする予定だよ。」
「…おやつのじかん?」
「うん!おやつの時間!」
「それって3時のこと?」
「そうだよ!」
「可愛い言い方だね」
由紀はそっと笑った。
「そうでしょ。」
「うん。じゃあ、そろそろ準備始めた方がいいんじゃない?」
「え?」
わたしは部屋の時計を見た
PM12:17
「わっ、結構時間経ってたんだね。」
「ごめんね、長電話になっちゃって」
「ううん、そんなことないよ。」
「ありがとね。希の話聞けて楽しかったよ」
「そんな、こちらこそありがと。じゃあ、年変わっちゃうと思うんだけどまた会おうね。」
「うん、まだ誕生日プレゼントを希に渡せてないし」
「受けとれてなくてごめんね。」
「大丈夫だよ。じゃあ、またね」
「うん。」
プチッ
……わたしのこと気にかけてくれてたんだ。ありがとね、由紀。