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passing

小説や作詞について書きますし、余計なこともたくさん、そして自分の決心について日々思うことなんかも書くかもしれません

「Air」.109

わたしたちは違うお店を見るために上の階にエスカレーターであがった。

それからいろいろと見て回ったんだけど、レストランフロアに入ると空斗くんの表情が明らかに変わったの。その時の時間は6時半過ぎで少し早かったけど、空斗くんもお腹が空いていたみたいだから夜ご飯にした。お店は混んでいたけれども洋食のお店にしたの。空斗くんと一緒なら待っている時間もとっても楽しかった。

その後は公園に戻ったんだ。夜の公園はイルミネーションがとっても綺麗で素敵だった。それから公園のベンチに座ってお話した。楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまうんだよね公園の時計が9時の鐘を鳴らすとわたしたちは駅に向かった

駅に着くと現実に戻ってきた感じがしたそしたらわたし思ったの…クリスマスだったし、手くらいは握ってほしかったな。それでも、今もこうして帰りの電車に乗っているわたしの隣には空斗くんが座っている。今日もわたしのこと見送ってくれるんだって

その気持ちが本当にわたしには嬉しいの。

「もう少しで着くね」

「うん、あと少しだね。」

「あと少しだから寂しいね」って本当は言いたかった。

「……今日はとっても楽しかったよ。ありがとうね」

「わたしもすごく楽しかった。それに嬉しかった……」

「そっか、希がそう言ってくれるだけでおれは幸せだよ」

「え、うん。ありがとう。」

空斗くんってなんでこんなに素直な自分の気持ちを言葉で表現できるんだろう。

「希、着いたよ」

「え?」

わたしが前を見ると最寄り駅のホームの光景が見えた。

「ごめんね、少しぼーっとしてた。今日は本当にありがとね!」

「こちらこそありがとう。改札口まで見送るよ」

「えへへっ、ありがとう。」

わたしたちは一緒に電車を出た。そして改札口で少しお話ししてからバイバイをした。明日も会えるけどやっぱりこの瞬間はどうしても寂しいの。…少し歩いてから振り返ると空斗くんはまだわたしのことを見送ってくれていた。だからまた「バイバイ」って手を振った。

でもね、振り返った瞬間にまた頭痛がしたんだ。今回の頭痛は昼間のよりもはっきりした痛みだった。だからわたしは少し小走りで家に帰った。

家に帰ったらすぐにお風呂に入った。でも、空斗くんに心配かけないようにお風呂入る前に、『ちゃんと家に着いたよ』ってことと今日のお礼を連絡した。

お風呂で湯船に浸かっている時は明らかに体がおかしい感じがしたの……

そう感じるとわたしはお風呂を出て髪を急いで乾かしてからベッドにすぐに入った。早く寝ようって思ったんだけど、体がどんどん悪くなっていてとても寝れるような状態じゃなかった。でも、明日は撮影だし寝て体調整えないと……