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passing

小説や作詞について書きますし、余計なこともたくさん、そして自分の決心について日々思うことなんかも書くかもしれません

「Air」.117

1228()

吉田さんの車で空港に向かっている時は少しだけ風景が懐かしい気がした。3日空いただけなんだけどね。

現場に入るとわたしはまず右側奥の場所を見た。そこには空斗くんと教官が座っている。空斗くんも今日から冬休みなんだって。彼が撮影の始めからいてくれるのはやっぱり嬉しい。それに空斗くんとも久しぶりのような気がしたの。それはわたしが熱を出して辛かった時も、病院のベッドで寝ていた時も、お家に帰ってきてからも、ずっと会いたかったからだと思う。

でも、その前に監督に会いに行かないと。わたしは反対側に目を向けて歩き始めた。監督も徐々に近づくわたしに気がついた。わたしは軽くお辞儀をして用意してあったメモ書きを監督に見せた。

『私の体調不良で監督や現場の皆さんにご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。』

「吉田君から状況は聞いている。残念だがしょうがない。撮影の順番を変えて進めていくのと脚本を少し変更していく。今日からしばらくは少し出番が減るし、セリフがないシーンのみの撮影になってしまうけれども受け入れてくれるかな?」