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passing

小説や作詞について書きますし、余計なこともたくさん、そして自分の決心について日々思うことなんかも書くかもしれません

「Air」.122

希と空斗くんの関係はとっても素敵なものだった。二人とも本当に幸せそうだった。
二人はよく連絡も取りあっていたし、時間があれば少しでも会っていた。休みが合った日はいろんな場所にお出かけしていたし、夜にはいつも電話でお話をしていた。別にそういう決まりがあったわけじゃないけど、時間を共に過ごしていく中で慣習的なものになっていったんだ。なによりも、恥ずかしがり屋さんの二人だけど、お互いの「好き」の気持ちを言葉にできる数が少しずつ増えていた。
空斗くんの希を大切に想う気持ちは時間が経っても変わらなかった。ご飯を食べた時は相変わらず希にほとんどお金は出させなかったし、会った日は必ず希を最寄り駅まで送っていった。それに、一緒にいる時間もそうじゃない時間も、いつも空斗くんは果汁100%のオレンジジュースを飲んでいた。
でもね、その関係をよく思わない大人がいたの。誰だと思う?それは意外な人物だったんだ……