passing

小説や作詞について書きますし、余計なこともたくさん、そして自分の決心について日々思うことなんかも書くかもしれません

「Air」.154

「そっか…… 百合はしっかり自分の考えを持って生きているんだね。妹だけれども本当にすごいと思うよ。」

当たり前だよ。だって私の人生は私自身のものだもん!」

短くて子供じみた言葉だったけれども、わたしの胸に響いた。

「そうだね…そうだよね。百合はお姉ちゃんみたいになっちゃダメだからね。自分の信じた道を突き進んでいくんだよ。」

「ありがとう。でも、お姉ちゃんだってまだ…」

「わたしはもう遅いから。それに娘人とも親に反抗してばっかりだと、お母さんもお父さんも大変でしょ?だから…いいの、わたしは。」

「よくないよそんなの、いいわけない」

「受験生が他人の心配なんてしなくていいから。今は大切な時期なんだから自分のことだけに集中しなさい。」

「ありがとね…お姉ちゃん」

「いいのよ。もう… ほら、部屋に戻って受験勉強しなさい。」

「うん…

百合は部屋を出てからドアを閉める前にもう一度わたしを見た。

「おやすみなさい。おねえちゃん」

「おやすみ。」