passing

小説や作詞について書きますし、余計なこともたくさん、そして自分の決心について日々思うことなんかも書くかもしれません

「Air」.168

そしてまたしばらくの間、何も考えないようにしながらベッドにうずくまっていた。

プルプルプル♪

静かな部屋に電話の着信音が鳴り響く。

今度は何も考えずにケータイを手に取った。

ケータイの画面には『田中由紀』と表示されていた。

わたしは驚いたけれども、昔と何も変わらない自然な感じで電話に出ていた。

「もしもし。」

「もしもし。希?」

「うん、そうだよ。久しぶりだね由紀。」

「うん。久しぶり。 なんていえばいいのか、言葉を慎重に選ぼうとは思っているんだけれども、もし間違えてしまったらごめんね。

「大丈夫だよ。」

「ありがとうね。……ニュース見たよ。事務所の方も、飛行機事故の方も

「そっか。由紀は両方とも知ってるんだね。でも、当たり前か。あれだけ大きくニュースで取り上げられてれば。」

「……最後に希と会った時、ごめんね。私酷いことしちゃったよね」

「ううん、そんなことないよ。わたしこそごめんね。由紀がわたしに必死に教えてくれようとしたこと、全然気が付けなかった。」

「そう言ってくれてありがとう。でも、あの時は自分のことで精一杯で、希には押し付けるような言い方しか出来なくて、それで凄く必死だったから、やっぱり希のこと傷つけてしまったってあとで物凄く後悔したんだ」

 

(希と由紀の下りもあとで書きます。ごめんなさい)